ハウステンボス第22期決算、開業以来初の黒字
長崎県佐世保市のリゾート・ハウステンボス(澤田秀雄社長)は昨年12月1日、第22期(2011年9月期、10年10月―11年9月)の決算を発表し、入場者数が前年同期比17%増の179万9千人、売上高が29%増の132億円となったことを明らかにした。
これで通期の営業利益は10・5億円となり、来場客数と消費単価の増加(前年同期比113%)により、1992年の開業以来初の営業黒字を達成した。
同社では3月11日の東日本大震災以降、海外客が前年同期比35%の大幅減となったが、関西以西の国内客誘致と消費単価向上に経営戦略を転換。バラ祭りなどの新規シーズン展開や人気アニメ・ワンピースの「サウザンド・サニー号」の就航開始などで、国内客が21%増加した。
消費単価は前年同期比27%増加し、これにより下期売上高は同33%、18億円増加し、営業利益は7・8億円、経常利益は12・9億円と上期利益額を上回る黒字を確保した。
23期(11年10月―12年9月)の収支見込みでは、入場者数が前年同期比10万人増の190万人(105・5%)、宿泊者数は1万人増の27万人(103・8%)で売上高が20億円増の152億円(115%)、営業利益13億円、経常利益22億円を見込む。