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ひがし北海道3つ星街道 本格始動

2012年2月11日
編集部
ガイドライン検討委員会(昨年12月21日)
ガイドライン検討委員会(昨年12月21日)

 ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンに、北海道の知床、摩周湖、阿寒湖が三つ星で掲載されたことを機に、道東の観光協会は共同で、着地型旅行商品を企画提案する「ひがし北海道3つ星街道」プロジェクトに取り組んでいる。プロモーションを担当するひがし北海道観光事業開発協議会(=東観協、根津文博会長)は昨年12月、商品のガイドラインを策定し、このほど第1期のオフィシャルメニュー(商品)を発表した。

 ガイドラインは昨年12月21日、札幌市内で学識経験者、航空会社、旅行会社、マスコミ、北海道観光振興機構などを招いた検討委員会で協議し、東観協がまとめた。「情報ではなく目に見える商品」、「既存観光とはここが違うというコンセプトを持つ」、「地域との関わりなどストーリーが背景にある」、「自然だけでなく、人、文化、芸術、食にも関わるもの」などを挙げている。

 昨年末には策定したガイドラインを地域に伝え、各地からの商品提案を募った。これを1月中旬までに精査し、第1期のオフィシャルメニュー9つを発表した。

 「阿寒湖の奇跡 まりも物語 クルーズ&ウォーク」は、出港前の講義や遊覧船乗船、森歩きを通じて、まりもが存在することの貴い物語を伝える。「アイヌシアターイコロ 人形劇とその舞台・森歩き」では、今年開館するアイヌシアターで人形劇を観た後、舞台となった阿寒の森を訪れる。摩周湖エリアでは人気の「摩周湖星紀行」の1組限定プレミアム版、別海町ではご当地バーガーで日本一となった「ジャンボホタテバーガー」を食べながら誕生の秘話を聞き、野付半島フラワーウォークに出かけるコースなどを企画している。

 各地からの提案は順次受け、内容がガイドラインに満たないものもブラッシュアップし、今年中に70ほどのオフィシャルメニューを推奨する。

 航空便の就航休止や機材の小型化など、道東観光はアクセス面で逆風が続く。入込人員を追う戦略から、人泊数や長期滞在といった視点へ軸足を移すことが喫緊の課題だ。「3つ星街道は、地域主体の着地型観光を育て、具体的な商品として提案・販売する地域ムーブメント。取り組みを通じて道東全域の効果的な観光振興に結び付けたい」(東観協)という。

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