No.302 日系3社就航で「LCC元年」 - LCCが観光産業に与える影響
日系3社就航で「LCC元年」
LCCが観光産業に与える影響
数年前から海外企業は進出していたが、日系のローコスト・キャリア(LCC)3社が年内の就航を発表している今年、日本は「LCC元年」といわれる。ヨーロッパの航空や交通事情などに明るい跡見学園女子大学の学長で教授・商学博士の山田徹雄氏によると、LCCはアメリカで生まれてイギリスで育ち、ヨーロッパ各国で発展してアジアに到来したという。ようやくその流れが到達した日本。遅れてきたLCCは日本の観光産業にどのような影響を与えるのだろうか。
【飯塚 小牧】
<地域のサポートが不可欠>
◆LCCの歴史的背景
LCCが最初に登場したのはアメリカだ。伝統的航空会社などによるカルテル料金の維持や1970年代の航空自由化に端を発し、サウスウェスト航空がLCCの原型となるビジネスモデルを構築した。サウスウェスト航空は最初のLCCではないが、短距離の直行便や同一機材の利用でコストを下げること、折り返し時間の短縮、機内サービスのカット(ノン・フリル)、副次的空港の利用、客室乗務員のマルチジョブ制などのモデルを完成させた。
跡見学園女子大学 学長
山田 徹雄(やまだ・てつお)氏
山田 徹雄(やまだ・てつお)氏
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