麗水世界博をPR、海洋をテーマに106カ国参加
韓国観光公社(李参社長)と2012年麗水世界博覧会組織委員会(姜東錫委員長)は3月13日、帝国ホテル東京(千代田区内幸町)に旅行会社や報道関係者を招いた「麗水世界博覧会交流の夕べ」を開き、韓国の麗水で5月12日から始まる2012麗水世界博覧会をPRした。
来日した韓国観光公社の李社長は「海洋をテーマに、世界中の人が海の意味と大切さを再認識し、海と共存する知恵が詰まった博覧会になる」と説明し、「日本と韓国は経済・文化的に緊密な協力関係を築いているが、多くの日本人に博覧会に来てもらい、両国の友好がより一層深まることを期待している」と語った。
同じく来日した姜委員長は「韓国を訪れる日本人の80%はソウルに行く。多様な文化遺産や自然景観、地方のゆったりとした良さや心など、韓国にはソウル以外にも魅力がたくさんあるのにもったいない。今回の博覧会で南海岸の美しさと多彩な食文化などをゆっくりと満喫する健康観光、スロー観光、グリーン観光を楽しんでほしい」と呼びかけた。
全国旅行業協会(ANTA)の二階俊博会長は「麗水での開催は同じアジアの隣国の仲間としてうれしい。愛知万博では中韓にお世話になり、上海万博は日韓の協力で成功した。今回は日中が協力する番」と送客に注力することを語った。
日本旅行業協会(JATA)の金井耿会長は「2月の視察旅行に参加し、今は具体的な商品作りに取り組んでいるところ。韓国の南海岸は今まで日本人にあまりイメージがなかったので、どうPRしていくかなど、具体的な一つひとつの課題を解決し進めていきたい」と力を込めた。
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2012麗水世界博覧会は、12年5月12日―8月12日の93日間、韓国の全羅南道麗水で開かれる。「生きている海、息づく海岸」をテーマに、世界の最先端海洋技術の紹介や環境問題、海洋生態系保護などの問題解決に向けた取り組みを世界に発信。世界106カ国と10国際機関が参加し、韓国内だけで800万人の来場者を見込む。
目玉となる会場舞台BIG―Oでは連日さまざまなプログラムが予定され、会場全体で1日約40回、93日間で約8千回の公演を予定。毎日1つの国を指定し、主催式典や文化催しなどを行うナショナルデーが設定され、日本は6月2日となる。参加国のなかで最大規模を誇る日本館では「森、里、海、つながり紡ぐ私たちの未来」をテーマに震災による被害から復興する日本の姿を紹介する。