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旅行売上1000億円目標に、安定市場に強い会社へ

2012年4月11日
編集部
神應昭社長
神應昭社長

 名鉄観光サービスは3月30日、名古屋市内のホテルグランコート名古屋で全国支店長会議を開いた。神應昭社長は、「INNOVATION For Next ~新しい発想で新しい名鉄観光を創造しよう~」をスローガンに掲げ、今年1月からスタートした3カ年の新中期経営計画について、「旅行売上高1千億円達成が目標だ」と強調した。

 同社はカンパニー制の導入や、経費削減など、過去からの構造改革が奏功。利益を出し続ける「筋肉体質」への改善をはかった。一方で、08年に1011億円あった旅行売上高は09年、リーマンショックの影響で853億円に減少。以降10年度は866億円、11年度は833億円で推移している。神應社長は「厳しい状況のなかで利益を出し続けることができたのは、評価に値する」としたうえで、「売上を落とすなか、利益だけを上げるのは縮小均衡の最たるもの。いずれ立ち行かなくなる。お客様、パートナーの観光施設様に喜んでもらい、そのうえで会社の利益を出す。売上高1千億円は会社が成長し続けるためのボーダーラインになる」と語った。

 目標達成のための強化分野として位置付けるのは、重点団体(教育・スポーツ、宗教、社協・福祉関係、相互取引、官公庁)営業。開拓分野の深耕と新規マーケットへの開拓を続け、14年度売上高395億円(11年度は約357億円)を目指す。「10年後私たちが生き残っていくためには、重点団体のシェアをさらに増やして、安定市場に強い会社になることが大切だ」(神應社長)。

全国の支店長が一堂に
全国の支店長が一堂に

 また、中期経営計画では「部分最適・現在最適から全体最適・将来最適の組織へ」をキーワードの1つとして掲げる。1月の組織改正では、各仕入センターを本社直轄とし、全国で情報を共有できる体制を構築した。インターネット販売については、東京と名古屋のメディア旅行支店の国内旅行部門を統合。これも本社直轄となる国内メディア販売部を立ち上げた。インターネット販売は目標を11年度 54億円から倍増の14年度100億円とし、旅行売上げ目標1千億円の10%を目指す。

 旅行売上高目標は12年度が935億9300万円、13年度が1017億6900万円、14年度が1038億円、3年間の当期利益目標は17億円と定める。同社は退職金制度の変更と旅行業の登録更新が重なった07年、財務基盤の強化をはかるため、名古屋鉄道から10億円の増資を受けた。新中期経営計画では13年度までに、10億円の株式を名古屋鉄道から買い戻す自己株消却を行い、さらに15年3月から配当を開始する見通しを立てる。

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