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2019年3月16日に開業へ、ムーミンのテーマパーク

2018年8月10日
編集部:飯塚 小牧

2018年8月10日(金) 配信

ムーミンをはじめキャラクターが登場し、ファンとの触れ合いを楽しんだ(© Moomin Characters™)

ムーミンの物語をテーマにした施設「ムーミンバレーパーク」が2019年3月16日(土)に開業する。同パークは、フィンテックグローバル(玉井信光社長)とムーミン物語(ロバートハースト代表)が、埼玉県飯能市で開発を進める複合施設「metsa(メッツァ)」構成施設の1つ。原作者、トーベ・ヤンソン氏の故郷フィンランドにある「ムーミンワールド」以外では、ムーミンのテーマパークは世界初となる。

ソフィア・ヤンソン氏

 

 開業日は18年8月9日(木)に東京都内で開かれた、「2018ムーミンの日の集い」に参加したファンを前に、初めて発表された。原作者の姪で、版権管理会社の会長などを務めるソフィア・ヤンソン氏はメッセージ動画を寄せ、ファンに開業日を伝えられることを喜んだ。

 メッツァはこのほか、宮沢湖周辺で北欧のライフスタイルを体験できる「メッツァビレッジ」も有する。自然公園機能を持たせ、入場は無料。こちらは18年11月9日(金)に先行オープンする。

ムーミンバレーパーク

 「ムーミンバレーパーク」は、ムーミン一家が暮らすムーミン屋敷や、ムーミンの物語を追体験できる複数のアトラクション、キャラクターたちによるライブエンターテインメントやグリーティング、原作者の想いを感じることができる展示施設など、原作の大きな魅力である文学性やアート性にあふれた空間が広がる。
 また、世界最大級の品ぞろえとなるムーミンのギフトショップでは、ここでしか買うことのできない多くのオリジナルグッズが並び、レストランでは、地元の食材を使った北欧とムーミンの世界観を融合したオリジナルメニューを楽しむことができる。

展示施設「KOKEMUS(コケムス)」

コケムスイメージ画像(© Moomin Characters™)

 

 仕事に全力を捧げながら、生涯ムーミンとつきあってきた作者トーベ・ヤンソン氏の人生とムーミン作品を織り交ぜ、パークに訪れた一人ひとりが追体験をしながらムーミンの物語をさらに知ることができる施設。体感展示スペースを通り抜け、常設展&企画展を楽しんだあとは、北欧の輸入ムーミン雑貨を集めたセレクトショップ&カフェで余韻を楽しんだり、ワークショップルームで物語にちなんだものづくり体験で自分だけの思い出を持ち帰ることができる。

 また、ムーミンの物語のテーマ性を意識した世界最大級の品ぞろえのメインショップやムーミンたちの夜の不思議な森のパーティーをイメージしたメインレストランを設置。8㍍超のムーミン谷の巨大ジオラマや、フィンランドのヘルシンキ・アート・ミュージアムからのアート作品なども展示する。展示は、日本におけるムーミンの権威でもあり、ムーミンコミックスやトーベの小説、ムーミンの研究書などを数多く出版している冨原眞弓氏からアドバイスを受け、企画を進めているという。

おさびし山エリア

 ムーミンバレーパークの「おさびし山エリア」は、冒険と思索の山。小説「ムーミン谷の仲間たち」から“しずかなのが好きなヘムレンさん”のストーリーをモチーフにしたアスレチックが誕生する。かつて、遊園地で働いていたヘムレンさんが、遊園地が閉園したことをきっかけに自ら遊園地をつくってしまった、というエピソードに登場するツリーハウスやつり橋、メリーゴーランド遊具などを用意した。8月9日のイベントで施設を紹介した、ムーミン物語の西山佑介副社長は「フォトジェニックなツリーハウスもあり、子供だけではなく若い女性も楽しんでほしい」とアピールした。

ジップラインイメージ(© Moomin Characters™)

 

 おさびし山の頂上からスタートするのが、ジップラインのアトラクション「飛行おにのジップラインアドベンチャー」。森の中に張ったワイヤーを滑車で滑り降りていき、絶景を楽しめスリルも味わえる、世界的にも人気のあるアクティビティであるジップラインが、往復約400㍍の宮沢湖面を滑空する。小説「たのしいムーミン一家」に登場する“飛行おに”という黒ヒョウに乗って空を飛ぶキャラクターのように、ルビーの王様を求め、森の中、湖の上を風を感じながら楽しめる。

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