創立50周年を祝う(日本旅のペンクラブ)
日本旅のペンクラブ(代表会員・山本鉱太郎氏)は東京都文京区の椿山荘で、5月16日の第25回「旅の日」の会に合わせて、創立50周年記念大会を開いた。
講演会では、トラベルミステリー作家の西村京太郎氏と聞き手の津田令子氏が「旅とサスペンス~麗しき日本 愛しき風景~」をテーマに語り合った。
西村氏は「最近の特急は窓が開かなかったりしてトリックが作りづらくなった。また、小説上であっても、観光地や旅館の方から、『ここを舞台に殺人事件を起こすのはやめてほしい』という声も多く、難しい」と漏らすと、会場にいた地方観光関係者から「ぜひ私たちのところでお願いします」という名乗りもあがった。
「第32回日本旅のペンクラブ賞」は、「スパリゾートハワイアンズ」(福島県いわき市)に決まり、表彰式を行った。同社は東日本大震災で甚大な被害を受けながら、「フラガール全国きずなキャラバン」が避難所への慰問など全国約250公演を行った。今年2月には「きづなリゾート」をテーマにグランドオープンし、震災復興のシンボルとして、温泉とフラガール、スタッフが訪れる人を元気にしていることが受賞の理由。
第4回「旅の日」川柳の表彰式も行われた。全国から3945句の応募があり、吉川弘子さん(神奈川県川崎市)の「少しだけ 行方不明に なれる旅」が大賞に選ばれた。
50周年記念懇親パーティーでは、山本鉱太郎代表理事が「日本旅のペンクラブは50年間、まちづくりや旅の文化の発展に貢献してきた。そして今や、日本で最も歴史のあるアクティブな旅の書き手の文化団体に成長した。これからも全国の心ある方々とスクラムを組んで観光日本の発展に力を尽くしていきたい」と語った。
アトラクションとして「スパリゾートハワイアンズ」のフラガールショーも行われ、会場は盛り上がった。