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九州全体でIR誘致、西九州統合型リゾート研究会

2012年7月1日
編集部

西九州統合型リゾート研究会

 九州でカジノを含んだ統合型リゾート(IR)実現を目指す西九州統合型リゾート研究会(会長=前田一彦佐世保商工会議所会頭)は6月11日、長崎県佐世保市のハウステンボスで第6回定期総会を開き、地域の理解を得ながら、九州全体でIR誘致活動を展開する検討部会の発足など活動計画を決定した。

 カジノをめぐる動きでは、昨年8月に「国際観光産業振興議員連盟」(古賀一成会長)が、カジノを合法化し施行するための「カジノ区域整備推進法案」をまとめ、今国会に議員立法で上程する意向をみせるなど、実現に向けた環境づくりは進みつつある。

 同研究会は2007年に長崎、佐賀、福岡県の企業や自治体が参画して発足し、IR実現に向けた研究・活動を行っている。ハウステンボスを候補地に選定した九州・アジア統合型リゾート構想案もまとめ、同日発表した。

 計画では初期投資500億円で、ハウステンボス内に地上10階建ての新カジノホテルを建設し、ホテルヨーロッパ内にカジノ施設を設置。年間500万人の来場者で、940億円の売り上げを想定する。

 西九州エリアでの経済波及効果は2544億円、1万人以上の雇用者誘発効果を見込む。

 九州全域への波及には交通インフラの整備や魅力的なコンテンツ導入、一体的な周遊観光の仕掛けとプロモーション活動などを課題に挙げる。

 来賓の古賀氏も「西九州はアジアに一番近い。総合リゾートの概要もできている。九州が国際観光戦略の一環として一丸となって頑張ってほしい」と期待を述べた。

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