No.315 日本旅館協会が10月設立 - 会員数増で影響力拡大へ
日本旅館協会が10月設立
会員数増で影響力拡大へ
6月21、22日に開かれた国際観光旅館連盟(佐藤義正会長、1058会員)と日本観光旅館連盟(近兼孝休会長、2786会員)の総会で、10月に両団体の合併新法人「日本旅館協会」を設立することが承認された。旧運輸省ベースの国観連と旧鉄道局ベースの日観連が、20年に渡る紆余曲折を乗り越えてようやく結ばれる。近年、会員数の減少に悩む両団体が、合併後は3400会員程に膨らみ、影響力の拡大を狙う。旅館・ホテル業界に新たな風を巻き起こすこととなるか。
【伊集院 悟】
≪初代会長に佐藤氏、次年に近兼氏≫
「当面は両団体事業を継承」
6月21、22日にそれぞれ開かれた国際観光旅館連盟と日本観光旅館連盟の2012年度総会で、両団体の合併新法人「日本旅館協会」を10月に設立することについて滞りなく承認・可決された。
国観連総会後の懇親会で握手する近兼孝休日観連会長(左)と佐藤義正国観連会長
国観連は旧運輸省と連携するかたちで、1948年に戦後増大した外国人観光客へ安心して泊まれる優良宿泊施設を提供することを目的に設立。一方、日観連は翌年の1949年に国鉄が推薦する旅館団体として設立された。両団体の合併はこの20年間、何度も話が持ち上がるが、両団体の性格の違いなどから会員の反対により立ち消えとなっていた。紆余曲折を経て、ついに昨年度の両団体総会で合併が承認され、今年度総会で9月30日に両団体が解散、10月1日に合併新法人「日本旅館協会」が設立されることが決まった…。
※ 詳細は本紙1468号または日経テレコン21でお読みいただけます。