世界へ需要回復報告、“下期でリカバリーを”
観光庁の井手憲文長官は7月20日、6月の訪日外客数が震災前の2010年比で1・4%増となった結果をうけ、世界に対して、震災前の水準への回復や日本の観光の現状について英語でメッセージを発信した。
日本政府観光局(JNTO)が発表した6月の訪日外客数推計値は震災前の10年比1・4%増の68万6600人となり、震災以降初めて震災前の数値を上回った。これを受け井手長官は、震災前の水準へ回復したことを世界へ英語で発信。「日本を訪問する3つの理由」として、(1)伝統と融合したクールジャパンなど日本が魅力的であること(2)日本への観光需要が完全に回復し、国際会議の開催場所として役立つ準備ができていること(3)正確な放射線量の値や、欧米と比べても厳しい食品の安全基準、治安の良さなど、日本が安全であること――をPRした。
7月20日の会見で井手長官は「韓国・ドイツ・フランスの戻りは遅いが、ようやく10年比でプラスに転じた意味は大きい」と語り、「1―6月の累計でマイナス3・6%だが、後半でリカバリーできるよう頑張っていきたい」と力を込めた。