世界標準・年代測定の“ものさし”展示 福井県年縞博物館が9/15(土)開館
2018年8月23日(木) 配信
年代測定の世界標準のものさし「年縞(ねんこう)」を展示する「福井県年縞博物館」が9月15日(土)、福井県若狭町にオープンする。
名勝・三方五湖のなかでも最も大きい「水月湖」の湖底には、世界で唯一7万年もの歳月をかけて積み重なった地層・年縞がたい積している。博物館では45㍍もある実物の年縞を目玉展示に、子供向けの体験コーナーも充実させる。湖を望むカフェもあるので、ゆったり見学できる。特別館長には福井県文化顧問でノンフィクション作家の山根一眞氏が就任する。
年縞は季節ごとに異なるものがたい積することで形成される。厚さ0・7㍉ほどの明暗1対の層が1年に相当するが、今回展示するのは45㍍、水月湖の湖底で7万年もの歳月をかけて積み重なった年縞だ。光が当たることで、シマ模様が美しく際立つ、「年縞のステンドグラス」にして展示する。
□施設概要
住所 :福井県三方上中郡若狭町鳥浜122-12-1(縄文ロマンパーク内)
開館時間:午前9:00~午後5:00
※開業日の営業時間はホームページで要確認
休館日 :毎週火曜、年末年始
観覧料金:一般500円、小中高生200円
※若狭三方縄文博物館共通券は3割引き
※20人以上の団体は2割引き
駐車場 :大型バス駐車可能
問合せ先:TEL0776(20)0305 福井県自然環境課
その他 :若狭三方縄文博物館に隣接している
アクセス:舞鶴若狭自動車道三方五湖スマートICから約5分
□世界が認めた年代のものさし
世界では、発掘された土器や骨などに含まれる放射性炭素の量から、その年代を測定している。ただ動植物に含まれる放射性炭素の量は年代により変動することから、量を求めただけでは正確な年代を導くことができず、誤差を修正する必要がある。
そこで活躍するが水月湖の年縞だ。水月湖の年縞は、途切れなくたい積しているので、しまの数を数えることで、いつの時代のものかが分かる。また年縞に含まれる葉の化石の放射性炭素量を調べることで、その葉が落ちた年代の放射性炭素の量を正確に測定できるようになった。
これにより、世界で測られた放射性炭素の年代は、水月湖のデータと比較することで、水月湖の何枚目のシマに含まれた葉の化石に相当し、いつの時代のものかが分かるようになった。このことから水月湖の年縞は、年代測定における世界標準の「ものさし」と言われている。
年縞博物館HP記載のメールアドレス に送信したのですが、メールが戻ってきました。正しいアドレスを教えて下さい。
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