初の「海外旅フェスタ in 藤沢」開催へ対談会、湘南エリアの議論深める JATA
2018年8月24日(金) 配信
日本旅行業協会(JATA)は8月30日(木)に主催する「海外旅フェスタ in 藤沢」開催に先立ち、23日に神奈川県藤沢市で、マケドニア駐日大使館特命全権大使、メキシコ観光局局長との対談会を開いた。モデレーターはJATAの菊間潤吾副会長(=ワールド航空サービス会長)が務めた。JATAが同市らと手を組み、初めて企画・開催するイベント。東京五輪のセーリング会場に決まった藤沢市を中心とする湘南エリアについて、議論を深めた。
30日のイベントは、近隣アジア諸国から欧州地域まで、世界各地17ほどの国・地域が一堂に会す。それぞれの魅力をPRするブースを出展。このほか、当日はトークショーや世界の民族楽器の演奏会なども行う。【詳細は下記参照】
藤沢を会場に選んだ理由の1つには、出国率の高さがある。国全体では14%ほどだが、神奈川県と東京都だけが20%を超えている。
菊間副会長は「我われ旅行業界が注目しているのは神奈川の出国率の高さ。とくに湘南エリアは海外旅行を楽しむ富裕層が多い。当社の状況を見ても、湘南エリアの方々の行き先は多岐に渡っている」と、初開催の地を選んだ理由を述べた。
そのうえで「UNWTO(国連世界観光機関)では、双方向交流の拡大が最も重要だとしている。湘南エリアは、江の島越しに見える富士山と夕日の風景や鎌倉の文化など、インバウンドが喜ぶ観光素材が多い。さらに人々は海外旅行に興味関心が高く、双方向交流が実現する可能性がある。観光先進国のモデルケースにも成り得る地域だ」と強調した。
さらに各国から観光団体が集まってきたことについて「これだけ多くの出展者が自発的に出てきたのは驚きだ」とし、「当日は外国人の方も多く来られる。直接コミュニケーションできる機会でもあり、出展者は自国を紹介できる場でもある。双方向交流のきっかけとなればいい」と話した。
マケドニアのアンドリヤナ・ツヴェトコビィッチ駐日大使館特命全権大使は、「湘南エリアは雰囲気や海がとても良い。散歩もしやすい。ただ、インフラを整えることが必要だと感じた。コネクティビティはとても重要だ」と魅力と課題を示した。
メキシコ観光局のギジェルモ・エギアルテ局長は、「英語やフランス語などの外国語のあいさつだけでも、覚えているといい。海外の文化に触れる切り口として、学校などで子供たちに教えていくことも重要だ。東京五輪を前に、国際化を目指すいい契機だと思う」と今後の方向性をアドバイスした。
藤沢市長の鈴木恒夫氏は同日、会場にあいさつに駆け付け「(東京五輪で)しっかりとおもてなしすることが、藤沢市のレガシーにつながる」と意気込みを語った。
□「海外旅フェスタ in 藤沢」概要
日時:2018年8月30日午前10時~午後4時半
料金:入場料無料
会場:藤沢市民会館(〒251-0026 神奈川県藤沢市鵠沼8-1)※藤沢駅南口から徒歩約10分
主催:JATA、アウトバウンド促進協議会
後援:国土交通省、観光庁(予定)、藤沢市、藤沢市観光協会
事務局:ワールド航空サービス(藤沢営業所 (連絡先:0466-27-0111)
トークショー&ミニ・ライブ プログラム:開場午前10時(小ホール/先着 各400人)。
午前の部:午前10時半~午前11時45分…辰巳琢郎さんトークショー「道草のすすめ」
午後の部:「世界の美しい音楽を楽しもう」▽午後12時半~午後1時…「カリブ海の音色スチール・パン ミニ・ライブ」(※出演:ヒマワリスティールバンド)▽午後1時45分~午後2時15分…アルプスの音色に酔いしれるミニ・ライブ(※出演:玉川アルプホルンクラブ)▽午後2時55分~午後3時55…フォルクローレダンスとペルーの魅力(※出演:日本マリネラ協会)