JATA国際観光フォーラム2012
生産的、積極的な産業へ、シンポジウムで対応模索
日本旅行業協会(JATA)は9月7日まで、9月20、21日に東京ビッグサイトで開く「JATA国際観光フォーラム2012」への参加者を募集している。今回は、インバウンド・アウトバウンドのいずれもパラダイムシフトが求められている状況を見据え、旅行業界の現状を見つめ直し、生産的で積極的な産業の対応を模索する。
9月21日、午前10時30分から行う基調講演は、世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)会長でTUI AG会長のマイケル・フレンツェル氏が「これからの旅行市場の変化をどうとらえるか?アジア・日本市場は?日本ツーリズムへの提言」をテーマに登壇。WTTC・TUIの会長として将来の旅行市場の変化をどう読んでいるのか、その変化はアジア市場や日本市場でどう具現化すると予想するのか。そして、そのなかで旅行会社にはどのような変化が求められるのか――。世界のツーリズム業界をリードするトップマネジメントが旅行市場・旅行産業の行方、旅行会社の近未来のビジネスモデルを語る。
同日午後1時30分からはインバウンドをテーマにシンポジウム(1)「これでいいのか?日本のインバウンド~真の観光立国となるために~」を開く。日本が真の観光立国になるためには、どのような考え方が求められ、いかなる対応が迫られているのか。インバウンドに成功している諸外国や国内自治体などの例を多角的に分析しながら、それらの政策やプロモーション活動への理解を通し、日本の取るべき道や相手国のジャパン・アウトバウンド会社、訪日旅行社が求める日本旅行産業の対応を探る。
ファシリテーターはびゅうトラベルサービス社長の高橋敦司氏が務め、パネリストには韓国観光公社日本チーム チーム長のイ ビョンチャン氏と近畿日本ツーリスト旅行事業本部訪日旅行部長の稲田正彦氏、日本ミシュランタイヤ執行役員・社長室長の森田哲史氏、飛騨・高山観光コンベンション協会会長の堀泰則氏の4人を迎える。
シンポジウム(2)はアウトバウンドがテーマの「新たなマーケットの可能性と旅行会社の役割」。なぜ日本の海外市場規模が過去数年間に渡って停滞状況にあったのか。これまでの停滞を総括し、明日に取り組むことが求められているなかで、既存の市場(顧客)の再活性化と新規市場の開発に焦点をあて、旅番組の変遷やそのニーズの捉え方などを参考に、旅行地素材提供会社との強力なパートナーシップに基づく旅行会社の役割や、新たなビジネスモデルの方向性を導く。
ファシリテーターはトップツアー社長の石川邦大氏。パネリストは、朝日旅行執行役員海外旅行担当東京支店海外旅行部長の鹿野真澄氏とアルパインツアーサービス代表取締役会長・CEOの黒川惠氏、SPIあ・える倶楽部代表取締役CEOの篠塚恭一氏、日本旅行西日本海外旅行商品部商品企画チームマネージャーの山本文子氏、フジテレビジョンクリエイティブ事業局専任局次長の谷至剛氏、ミキ・ツーリスト代表取締役社長の檀原徹典氏の6人。
20日は午前8時30分から英語で日本の旅行業の現状などを説明する基礎セミナー「Japanese Travel Market Update」を開く。
JATA国際観光フォーラム全プログラムの参加登録料はJATA会員が1人税込1万円、非会員が1万2千円。プログラムは基礎セミナーが3千円、各シンポジウムが会員5千円、非会員6千円。申込みはURL(http://www.jata-jts.jp/tf/ )から。