SDA賞に入選
ホテル旅館の「安全の手引き」
国際観光施設協会のホテル都市分科会避難絵図研究グループで開発を推進してきた「ホテル・旅館のための安全の手引き」が2012年度SDA賞に入選した。
SDA賞は日本サインデザイン協会が毎年主催する日本で最も伝統のある総合的サインデザイン賞。今年はその第46回にあたり、B―2類「システムサイン」部門で19点におよぶ入選作の1つとして選ばれた。
今回は全国から254点の応募があり、入選作である2次審査対象作品は145点。入選作の多くが個別施設でのサイン計画であるのに対し、「安全の手引き」は広くホテル・旅館への普及を目的とした特異な作品事例として注目を集めた。
11年6月にはサンプル400部を作成し、全日本シティホテル連盟の協力で広報活動を行った。1次募集では2554室、2次では2945室の採用があり、全国31ホテル、合計5499室分の「安全の手引き」と「避難絵図」が普及した。
7月末から動画サイトYouTubeで「安全の手引き」の動画版を配信している。パワーポイントを活用したピクトグラムによるアニメーションで、自動音声を付けた120秒ほどの動画。客室のテレビで「安全の手引き」を放送することで、より一層注目してもらうのが狙い。「今後は動画の反響を確かめ、さらに改善を加えていく」(同研究グループ)という。