ピーチ、将来の自社パイロット育成へ
2018年8月28日(火)配信
ピーチ・アビエーション(井上慎一CEO)はこのほど、ANAグループとエアバス、三井住友銀行の協力のもとパイロット育成プログラム「Peachパイロットチャレンジ制度with AIRBUS」を創設した。チャレンジ生の募集をスタートし、日本各地で説明会を行っている。
「Peachパイロットチャレンジ制度with AIRBUS」では、ANAグループのサポートを受け、ピーチが選定した高い水準の訓練プログラムでエアラインパイロットに必要なライセンスを取得する。LCC(格安航空会社)の普及などによる航空総需要が急激拡大に対し、パイロットを目指す人の経済的負担を軽減したうえで、実践的な訓練プログラムを提供し、育成することで将来のパイロット不足の緩和を目指す。訓練は、海外でのEASA(欧州航空安全機関)ライセンス取得訓練と、国内で実施するJCAB(国土交通省航空局)ライセンス取得訓練の2部制で構成される。
海外訓練では、海外の「L3 CTS Airline and Academy Training Limited(ニュージーランド、イギリス)」で約1年8カ月間の訓練を受け、欧州の事業用操縦士ライセンスと、計器飛行証明を取得。訓練費用は自己負担となるが、同社が「パイロットチャレンジ生」に対し現地での生活費などに活用できる「チャレンジ手当」を支給する。また、三井住友銀行の協力のもと、海外でのライセンス取得に係る費用の支払いに利用できる「訓練費用サポートローン(仮称)」の準備も進めている。海外訓練終了後からの始まる国内訓練では、8カ月間にわたり日本のライセンスへの切り替えにおける学科教育・実機訓練を実施。海外訓練を終了後は、「Peach自社養成訓練生」として同社に入社するため、必要な日本国内での訓練費用については同社が全額負担する。
井上CEOは「日本の航空業界のパイオニアとしての次なる一手は、航空業界のさらなる発展に向けた日本のLCC初となる独自のパイロット育成プログラムの展開。今後貴重な人材を育成し、アジアのリーディングLCCを目指し、航空総需要の拡大に貢献する」と語った。
□Peachパイロットチャレンジ制度with AIRBUS募集要項
業務内容:操縦士のライセンス取得訓練
採用予定人数:若干名
エントリー期間: 9月5日(水)まで
入社時期:2019年4月1日(予定)