100歳以上の長寿企業 、企業平均年齢は35.6歳
旅館・ホテルは535社で5位(帝国データ)
帝国データバンクはこのほど、長引く不況や震災を機に、長寿企業への注目が高まるなか、企業平均年齢と長寿企業の実態調査を行った。
2012年の企業平均年齢は35・6歳で、前年を0・5歳上回った。年代別は、最も多かったのが「20―30歳未満」の17・2%だった。
また、1912年末までに創業された100歳以上の長寿企業は2万4792社で、全体の1・7%を占めた。
長寿企業の業種細分類別では、旅館・ホテルは535社で5位だった。1位は清酒製造の691社で、以下貸事務所業の581社、酒小売の577社、呉服・服地小売の558社となった。
主な長寿企業は、創業年(西暦)順に(1)金剛組(寺社建築工事)578年(2)池坊華道会(生花教授)587年(3)西山温泉慶雲舘(旅館経営)705年(4)古まん(旅館経営)717年(5)善吾楼(旅館経営)718年(6)田中伊雅(仏具製造)885年(7)中村社寺(寺社建築工事)970年(8)一文字屋和輔(和菓子製造販売)1000年(9)夏油温泉(旅館経営)1134(10)須藤本家(清酒製造)1141年――で、10社中4社が旅館経営だった。
業種別は、「製造業」の45・4歳が最も高く、続いて「小売業」の41・4歳、「卸売業」の39・6歳だった。サービス業は、最も低かったが、IT関連をはじめ、比較的先行投資が少なくて済む業態が多く、近年創業されたケースが目立った。
都道府県別は、山形県が41・7歳と最も高く、次いで京都府の40・7歳、新潟県の40・6歳と続いた。最も若かったのは沖縄県の25・9歳、次に東京都の31・6歳、千葉県の32・1歳だった。