環境相らに要望書提出(日本温泉協会)
「無秩序な地熱開発に反対」
日本温泉協会(廣川允彦会長)は9月6日、自然保護・温泉資源保護・温泉文化保護の立場から「無秩序な地熱開発に反対」する要望書を環境省の細野豪志大臣、国土交通省の羽田雄一郎大臣、経済産業省の枝野幸男大臣らに提出した。
日本温泉協会は2012年度会員総会で、地熱発電所周辺の自然環境や、既存の温泉地の温泉資源と温泉文化に悪影響を及ぼす恐れのある「無秩序な地熱発電開発に反対」することを決議。さらに、社会に悪影響(混乱)を及ぼす無秩序な開発を回避するために、(1)地元(行政や温泉事業者等)の合意(2)客観性が担保された相互の情報公開と第三者機関の創設(3)過剰採取防止の規制(4)継続的かつ広範囲にわたる環境モニタリングの徹底(5)被害を受けた温泉と温泉地の回復作業の明文化――の5点を提案している。
要望書を提出したのは、廣川会長、佐藤好億地熱対策特別委員長、寺田徹専務理事。
提出先は次の通り。
【環境省】細野豪志大臣▽伊藤哲夫自然環境局長▽坂本文雄自然環境局自然環境整備担当参事官
【国土交通省】羽田雄一郎大臣▽井手憲文観光庁長官▽新垣慶太観光地域振興部観光資源課長
【経済産業省】枝野幸男大臣▽高原一郎資源エネルギー庁長官▽保坂伸資源・燃料部政策課長▽福島伸一郎資源・燃料部燃料政策企画室長