No.323 「いい旅館にしよう!」座談会 - 旅館の生産性向上へ経営改革
「いい旅館にしよう!」座談会
旅館の生産性向上へ経営改革
「いい旅館にしよう!」プロジェクトが本紙の紙面でも対談シリーズとしてスタートしているなか、7月26日、神奈川県箱根町・塔ノ沢の「一の湯本館」(小川晴也社長)で、「いい旅館にしよう!」プロジェクトにかかわるメンバーと座談会を開いた。それぞれの立場から旅館業界の現状をどのように見ているか、また、課題や問題点はどこにあるのかを語り合った。座談会終了後には一の湯グループの厨房などバックヤードを小川社長とともに視察した。
【増田 剛】
「集客」の前に「品質向上」を
「いい旅館にしよう!」プロジェクトの発端となった「旅館の経営改革」の必要性について。
内藤:旅館は地方の雇用の受け皿として、地域経済活性化に大きな貢献をしています。裾野がとても広く、食材などを地元から購入しお金を落としているほか、日本の文化、国民に余暇も提供しています。旅館業は単純にサービス産業、余暇産業というだけでなく、日本の経済のなかで、確固とした産業として認知を受けていくことが大事だろうと思います。
観光庁から見た旅館業界はどのように映っていますか。
寺田:旅館に対する期待はとても大きなものです。
中島:中小企業が多い旅館は過去の多大な投資が重くのしかかり、そのことが旅館の経営者が前に進んでいくことを妨げているという印象を受けています。
※ 詳細は本紙1479号または10月17日以降日経テレコン21でお読みいただけます。