「ありがとうCP」展開、宿泊で1千円のクーポン券(岩手県宮古市)
岩手県宮古市は11月1日から来年3月20日まで、“復興支援に感謝”と銘打って「宮古に泊まってありがとうキャンペーン」を展開している。宮古市内に宿泊(5千円以上)すると、1千円分のクーポン券がプレゼントされ、道の駅や、みやこ浄土ヶ浜遊覧船、浄土ヶ浜レストハウスなどをはじめ、岩手県県北バスやタクシー、ガソリンスタンド、レストランなどで利用できる。
人気観光スポットの浄土ヶ浜では、来年4月に遊覧船とレストハウスを結ぶ遊歩道が完成する。浄土ヶ浜パークホテルでは魚市場のセリを見学できるプランなども設定し、「昨年よりも復興が進みおもてなしができるようになった」と話す。
田老地区では、宮古観光協会が今年4月から「防災意識を高めてもらおう」と、被災地をガイドする1時間程度のツアーを実施している。防潮堤の上から30分程度津波被害を受けた田老地区についてガイドが説明する。さらに3階まで津波で被災した「たろう観光ホテル」の6階から撮影した映像を、同じ場所で上映する。1人から参加でき、料金は復興支援協力金として4千円(約1時間)。また、被災地では半壊した建物は撤去されていくなかで、たろう観光ホテルは保存の方針だという。
11月28日に、休暇村陸中宮古やグリーンピア三陸みやこなど宿泊施設や、観光施設などの関係者13人が本紙を訪れ、毛ガニやウニ、ホタテなど宮古の冬の海の幸などたくさんの魅力をPRした。