No.328 中高年や若い女性に登山ブーム - 登山を安全に楽しむコツとは?
中高年や若い女性に登山ブーム
登山を安全に楽しむコツとは?
近年は本格的な登山から気軽に参加できるハイキングまで、中高年層や若い女性の登山人口が増えている。この登山ブームと合わせて、とくに60歳以上の遭難者が5割を超えるなど、高齢層の登山における遭難事故も増加している。女性初の世界最高峰エベレスト登頂など、現在70歳を超えても世界の最高峰に挑み続ける登山家・田部井淳子さんに、登山ブームの背景や、中高年が登山を楽しむうえでの心構えやコツ、準備するもの、注意点、そして山の魅力などを聞いた。
【増田 剛】
予備日を必ず設定、地元の「いいガイド」を選ぶ
――現在の「登山ブーム」の背景をどのように見ていますか。
20年ほど前に「日本百名山」ブームというものが起こりました。目標や達成感が非常に分かりやすいので、定年退職を迎えた中高年の人たちの生きがいや目標設定にぴったり一致したと思います。今も百名山ブームは続いています。日本の百名山を達成した人たちは、今度は海外にも行ってみたいと思うようになってきているのではないでしょうか。また、健康志向の高まりによって、トレッキングや軽いハイキングも幅広い年代でブームとなっています。
※ 詳細は本紙1486号または12月6日以降日経テレコン21でお読みいただけます。