バリアフリー旅行業界初 車イスでも世界横断の旅に HIS
2018年9月14日(金) 配信
エイチ・アイ・エス(HIS、東京都新宿区)ユニバーサルツーリズムデスクは9月13日(木)から、バリアフリー旅行業界初の取り組みとなる「バリアフリーたびのわ 世界横断17日間」などのツアー商品の販売を始めた。
同ツアーでは、バリアフリー研修や、車イスの介助のトレーニングを受けた看護師資格を持つ添乗員が同行し、サポートする。「旅行を諦めてしまっているお客様にも“旅の夢”の実現できるツアー」(HIS)という。
コースは、世界一周航空券でケニアとイギリス、ペルー、アメリカを回り、4大陸8つの世界遺産を巡る。マチュ・ピチュ遺跡の観光時は、車イス1台に2人のアシスタントがつく。このほか、添乗員同行のツアーだけでなく、個人のオーダーメードな世界横断、世界一周旅行も併せて提供する。
ユニバーサルツーリズムの流れは大きい。観光庁でも近年、宿泊施設向けのマニュアル作りや、「ユニバーサルツーリズム促進に向けた実証事業」を通じて支援を強化している。ただHISは「ユニバーサル社会環境を、日常生活の中で浸透させていくためには、バリアフリーなどのハード面での正しい情報に加え、ソフト面であるマナーや対応を学ぶことが不可欠になりつつある」とする。
そこで、車イスで世界一周(270日間23カ国40都市以上)を達成した三代達也氏を招き、「車いす単独世界一周」講演会を 9月15日に行う。世界のバリアフリー事情ほか、今回の商品説明会も併せて開催する。
「バリアフリーたびのわ 世界横断17日間」詳細
H.I.S.主催「車いす単独世界一周」講演会詳細