日経と阪急、協力合意
新・日経カルチャー、シニア需要に対応
日本経済新聞社と阪急交通社は12年12月25日、旅行事業で協力することに合意したと発表した。1月1日付で日経の100%子会社の「日経カルチャー」から旅行事業を新会社に譲渡し、株式の49%を日経が阪急交通社に譲渡。そのうえで新会社の商号を「日経カルチャー」に変更する。日経カルチャーのブランド力と阪急交通社の事業運営ノウハウを組み合わせて、事業規模の拡大を目指す。
今回の合意で、これまで旅行事業のほか、美術品販売などを手掛けてきた日経カルチャーは、旅行専業の新体制に移行。同社はこれまでも文化的な旅行商品を扱ってきたが、シニア層を中心に増加する旅行需要に対応するため、満足度の高い旅行企画を立案・催行することが重要になると考えた。
一方、阪急交通社は需要増大が予想される文化的な旅行分野の強化をはかりたい考えで、両社は双方の長所を持ち寄った事業協力が望ましいと判断した。
新・日経カルチャーの社長には、阪急交通社の前企画統括本部担当部長・西尾敏宏氏が就任。西尾氏は1954年生まれ。1978年に阪急交通社入社後、東日本営業本部仕入部部長や企画統括本部海外企画部部長などを歴任した。
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日経カルチャーの概要は次の通り。
【住所】東京都千代田区内神田1―6―6 MIFビル【資本金】1億円【従業員数】11人