商業施設「亀戸梅屋敷」、3月17日開業
浮世絵の舞台モチーフに
東京都江東区の亀戸地域の5つの商店街が連携して亀戸の活性化に取り組む「亀戸いきいき事業協同組合」は、亀戸の地元住民および観光客向けの商業施設「亀戸梅屋敷」を3月17日に開業する。
亀戸梅屋敷は、江戸時代に亀戸に実在した「梅屋敷」と呼ばれる別荘をモチーフに建設する。かつての梅屋敷には約3600坪の広大な庭園があり、一面に梅の木が植えられていた。江戸時代に活躍した浮世絵師の歌川広重は梅屋敷の情景に魅了され、多くの作品を残している。なかでも晩年の大作、名所江戸百景で描いた「亀戸梅屋敷」は後に画家のフィンセント・ファン・ゴッホが模したことでも有名。
新設される亀戸梅屋敷は下町ならではの純和風建築で敷地面積は約400坪。部材には江戸時代から貯木場として栄えた江東区木場をイメージさせる銘木を多く使用する。施設内には物販コーナー、展示ギャラリー、伝統工芸実演コーナー、観光案内所、休憩所、多目的ホールのほか、水陸両用バス・観光バス・人力車の発着ターミナルとしての機能も持たせる。
亀戸梅屋敷の広場では定期的にマルシェ(青空市)を実施、地元の名産品販売のほか、日本全国から出店者を募り、各地の名産品も販売予定。さらに亀戸各商店街の食を楽しみながら歩くグルメイベントや、亀戸フェスティバルや梅まつりなど地元のまつりと連携したイベントも開催していく計画という。館長(企画・運営業務全般担当)は一般公募で募集し、2月中旬頃に決定する予定。
入場料は無料。開館時間は午前10時から午後6時まで、年中無休(施設点検などで臨時休業あり)。
問い合わせ=亀戸いきいき事業協同組合事務局 電話:03(3681)2685。