震災復興を全国発信、4月から「仙台・宮城DC」
仙台・宮城観光キャンペーン推進協議会(会長=村井嘉浩宮城県知事)は2月15日、仙台市内のホテルで4月から始まる「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン(DC)」の概要を発表した。震災からの復興を全国に発信し、落ち込んだ観光客数(11年・4316万人)を震災前の水準(10年・6129万人)に戻すことを目指す。
村井会長のほか、副会長の奥山恵美子仙台市長、里見雅行JR東日本仙台支社長らが同席した。DCは宮城県全域と福島県福島市など隣接する地域で、4月1日から6月30日まで実施する。キャッチフレーズは「笑顔咲くたび伊達な旅」。
宮城県での実施は5年ぶり2回目。観光の力で東日本大震災からの復興に貢献するとともに「花、食、復興・鎮魂」をテーマに、各エリアの特性を生かした旅を提案する。
一目千本桜(大河原町)や徳仙丈山のツツジ(気仙沼市)など、花の咲く春のイメージを前面に打ち出す。震災の教訓を語り継ぐ取り組みが活発化するなか、復興商店街やJR気仙沼線に導入したBRT(バス高速輸送システム)、08年の岩手・宮城内陸地震で被害を受けた栗駒山地域の復興などの情報発信にも力を入れる。