「もてなし名脇役 20」宿の物語伝える 思い出の帯でイスを
2018年10月8日(月) 配信
着物の帯をイスの張り地としてリメイクした「obi:s(おびぃーす)」は、世界に1つだけの受注生産で作られるイスです。写真映えする「美しさ」はもちろん、腰を掛けそっと触れたとき、帯が「物語」を伝えてくれる。そんな演出も素敵です。
帯のリメイクはハンドバッグや雑貨などの小物が王道です。そんななか「もっと帯柄を生かした形はないか」(オフィス・デコの白井純子代表)と考え、イスにたどり着いたそうです。
締めるための帯は丈夫に織られているので、張り地としても実用的とか。フレームは国産の山桜を使い、仕上げは光沢感のあるピアノ塗装を施している。「飾る」と「使う」を両立させた製品です。
先代女将が大切にしていた帯をリメイク。帯柄やエピソードをさりげなく伝える。隣には、現女将が嫁いだとき持参した帯のイスが……。「まるで2人仲睦まじく並んでいるよう」と表現するのは大げさでしょうか。
納期は約2カ月、価格は1脚12万円(税別、帯持込みの場合)。問い合わせ=オフィス・デコ 電話:054(262)0162。
●ホームページはこちらから➨http://obi-s.com/