No.334 越後湯澤 HATAGO井仙 - “ブラックボックス”を作らない
越後湯澤 HATAGO井仙
“ブラックボックス”を作らない
高品質のおもてなしサービスを提供することで、お客様の強い支持を得て集客している旅館がある。なぜ支持されるのか、その理由を探っていく「いい旅館にしよう!」プロジェクトのシリーズ第10弾は、新潟県の「越後湯澤 HATAGO井仙」の井口智裕社長が登場。産業技術総合研究所の工学博士・内藤耕氏との対談で、旅館経営者として「ブラックボックス」を作らず、「見える化」によって社員と信頼関係を築いた経験や、生産性向上への取り組みなどを語った。
【増田 剛】
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≪お客の変動に柔軟性を ― 内藤氏≫≪旅館以外に販売先必要 ― 井口氏≫
■内藤:井口社長は、私と考え方がすごく近く、マルチタスクやアイドルタイムの有効活用など旅館の生産性向上に早くから取り組まれている経営者。どのような経緯でそのような考えに至ったのか、じっくりとお話を聞かせてください。
■井口:越後湯沢温泉の歴史はとても古く、鎌倉時代に遡る温泉地ですが、今の越後湯沢温泉のかたちをつくったのは昭和になるころです。湯沢は陸の孤島でしたが、新潟と群馬を結ぶ清水トンネルの工事が行われ上越線が開通するというので駅前に「苗場館井仙」という宿を作りました。
※ 詳細は本紙1495号または3月12日以降日経テレコン21でお読みいただけます。