新石垣空港が開港、国内外の誘客促進へ 、東京直行便も
沖縄県・石垣島(石垣市)に3月7日、新石垣空港(愛称=南(ぱい)ぬ島空港)が開港した。
石垣市の中心部から約15キロ北東に離れた島東部に新設された新空港は、旧空港より500メートル長い2千メートルの滑走路を備え、中型ジェット機の就航が可能になった。国際線ターミナルも備え、“日本最南端の国際空港”として、国内外からの誘客に力を入れる。
開港当日、午前6時30分から行われた開港セレモニーで、中山義隆市長は「八重山郡民30年あまりの夢が実現した。新空港は2千メートルの滑走路を備え、中型ジェット機が就航でき、本土からの直行便増便が期待できる。観光や農林水産業に与えるインパクトは大きい」と述べ、開港を宣言。
午前8時過ぎには、新空港到着第1便となった日本トランスオーシャン航空(JTA)のジンベエジェットが那覇から到着。消防車両による放水シャワーで歓迎を受けると、ターミナル内の旅行客や関係者から大きな拍手が沸き起こった。
JTA、全日本空輸(ANA)の初便就航セレモニーもそれぞれ行われた。
JTAの佐藤学社長は「待望の新空港が開港した。JTAは沖縄の翼として46年目に入った。これからも地元の皆様とともに歩んでいく航空会社であり続けたい」と話し、ANAの内薗幸一執行役員は「現在、名古屋中部と関西空港で直行便を就航しているが、3月31日から東京羽田の直行便も加える。ボーイング767の中型機を投入し、コンテナ輸送も使えることから、石垣牛や海産物などが東京に直送できるようになる」と話した。
夜には、市内の新栄公園で開港記念イベントを実施。地元出身のミュージシャン、BEGINときいやま商店、夏川りみさんが参加し、開港PRソング「おかえり南ぬ島」などを熱唱。島民らが歌に合わせて踊り、開港を祝った。
翌日8日には、新石垣空港のPR大使に就任したお笑いコンビ・ナインティナインの岡村隆史さんが空港に登場。岡村さんは「番組ロケで訪れてから石垣島の大ファン。毎年のように来ている。テレビなどで石垣島をPRしていきたい」と意気込んだ。