「歌碑」建て散策ルートを整備 茂吉が愛した山形・蔵王温泉
2018年10月2日(火) 配信
山形県蔵王温泉では、蔵王を愛した歌人・斎藤茂吉の歌碑を建立し、散策ルート「蔵王文学のみち 茂吉歌碑めぐり」として整備した。温泉街の散策マップも作成し、滞在型リゾートとしての充実をはかる。
蔵王温泉観光協会と山形市観光協会がすすめる「蔵王文学のみちプロジェクト」の一環。山形県上山市に生まれた斎藤茂吉は、古里の自然を「父なる蔵王山、母なる最上川」とたたえ、こよなく愛した。蔵王・熊野岳山頂には、茂吉が生前唯一建立を認めた歌碑もある。茂吉の豊かな感性を感じながら温泉街を巡ってもらおうと、昨年から温泉街や登山道に歌碑を建て、散策コースとして整備した。
歌碑は従来からある6基と合わせ、今秋までに20基になる予定。温泉街には「湯の歌碑」が13基、ロープウェイに乗って訪ねる「山の歌碑」は6基、玄関口となる大鳥居の脇に「麓の歌碑」1基がある。
□蔵王を桜の名所に
このほか蔵王一帯で新たな桜の名所をつくろうと、今春から植樹にも取り組んでいる。大鳥居から温泉街までを桜で彩り「蔵王湯の郷さくら街道」としてPRしていく。