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日本酒蔵ツーリズム 地域文化の体験に有効“酒はすべてをつなげる”

2018年10月12日
編集部:飯塚 小牧

2018年10月12日(金) 配信

ジャスティン・ポッツ氏

 

日本酒蔵ツーリズム推進協議会(事務局=日本観光振興協会)は、ツーリズムEXPOジャパン2018で、酒で交流人口の拡大に取り組む5地域と連携して「日本酒蔵ツーリズムブース」を展開した。業界日は、プロフェッショナルセミナー「インバウンド4千万人時代の酒蔵ツーリズムの課題」を開き、5地域が取り組みを紹介。地域独自の文化や魅力の体験に酒蔵ツーリズムが有効であることを語り合った。

 このなかで、自ら酒造りを手掛けるほか、食や地域のプロデュースなど多角的に活躍する、ポッツ屋プロダクションズ代表取締役兼CEOのジャスティン・ポッツ氏が登壇。外国人目線で日本の酒の魅力を語った。

 ポッツ氏は、外国人が日本で体験したいことの調査で日本食や買物、温泉などが挙がるなか、「酒も上位にあるが、食や買物などと分けて考えるべきではない。酒の魅力はすべてをつなげられることで、日本の縮図であるということ。酒を知ることで、地域を知れる。そして、酒があるところに人は集まってくる」と持論を展開した。

 世界的に食の知識や理想は高くなっており、味が良いことは前提として、そこにあるストーリーを実感したいと考える人が増えていると説明。「求めているのは“ホンモノ”。それは観光ではアグリツーリズムになったり、産業観光になったり、さまざまなセグメントに分けられる」と述べたうえで、1つが酒蔵ツーリズムだと言及した。

 例として挙げたワインツーリズムでは、コアなファンのみが参加しているわけではなく、年代も幅広いと紹介。「今後、市場の伸び代は大きい」と可能性を語った。

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