大阪でタクシー配車サービス SBと中国配車大手が合弁会社
2018年10月22日(月) 配信
ソフトバンクは中国でライドシェア事業を手掛ける「滴滴出行(ディディチューシン)」と合弁会社「DiDiモビリティジャパン」を設立し、9月27日から大阪エリアでスマートフォンアプリ「DiDi」を使ったタクシー配車サービスを開始した。
「DiDi」は、中国を中心に全世界で5・5億人が利用する世界最大の交通プラットフォーム。北京など世界400都市以上で提供されており、国内では大阪が初導入となる。開始時には、第一交通産業など12社のタクシー事業者(延べ1千台以上)と提携し、関西国際空港のある泉州エリアや大阪市域内でサービスを提供する。
同日、大阪市内のホテルで開かれた説明会で、ソフトバンクの宮内謙社長は「最先端のAI(人工知能)技術を活用した配車サービスとなる。交通をデジタル化することで、あらゆるムダが省け、配車の最適化を実現できる。結果としてタクシー業界の利益増にも貢献できる。今後、全国に広げていきたい」と意気込みを述べた。
DiDiモビリティジャパン社の取締役を務めるソフトバンクの菅野圭吾常務は、今回の配車サービスについて「オープンプラットフォームが基本方針であり、さまざまなタクシー会社に利用してもらいたい」と呼び掛けた。
第一交通産業の田中亮一郎社長は「このシステムを使ってタクシーの実車率を上げていきたい。まずは大阪からはじめ、サービスレベルを上げ、いずれは全国展開できれば」と期待を寄せた。