日台教育旅行交流会、JNTOが開く 両国約200人の参加者が熱心に意見交換
2018年10月30日(火) 配信
日本政府観光局(JNTO)は10月30日(火)に東京都内で、日台交流会を開いた。台湾からの訪日教育旅行を促進するのが目的。台湾側からは教育関係者が約80人、日本側からは教育関係者と各地の観光関係者が約120人参加した。台湾側参加者は交流会終了後、各地方へと向かい現地視察を行う。
JNTOの小堀守理事は、開会に先立ち「訪日教育旅行が時代を担う若者の大きな学びの場となるよう、これからも尽力していく。交流会で、日台間の関係がより深くなれば」とあいさつした。また、今年に日本各地で起こった災害について「午後からは地方視察となるが、各地が復興へ進む姿から“災害に負けない元気な日本”を感じてほしい」とアピールした。
台湾教育部國民及學前教育署・高中及高職教育組の韓春樹組長は、「教育旅行において体験プログラムは欠かせないものである」とし、地方視察について「さまざまな体験を通して、日本の生活や文化を学びたい」と話した。
セレモニー後は23グループに分かれ、「交流プログラムについて」をテーマに据えた意見交換会が開かれた。台湾側参加者が、学校交流体験と地域交流体験について要望を伝え、日本側の教育関係者が学校交流に、観光関係者が地域交流に対して回答・紹介を行った。自治体の観光関係者らは、柔道体験や着物の着付け体験など、日本独自の文化を体験できるプログラムを積極的にPRした。そのほか、料金や手配方法、時期などが熱心に話し合われた。
台湾からの訪日教育旅行は、主に高等学校で企画されている。1グループ35人程度の有志参加型で、時期は4―5月か10―12月前後が多い。5泊6日の日程で、学校訪問やホームステイを含むものが一般的となっている。
学校訪問の人気のテーマは、授業参加や部活動見学、構内見学、家庭科学習など。体験プログラムは、浴衣体験や陶芸体験、そば打ち体験、雪の体験などへの関心が高い。学校交流は相手方となる日本側の学校とのマッチングが重要で、誘致に向けて行政の観光部門と教育部門の円滑な連携が求められている。