前夜祭は女将がおもてなし、旅行新聞が女将に呼びかける
JATA旅博2013 来場者13万人を超える
日本旅行業協会(JATA)は9月12―15日、東京ビッグサイトで「JATA旅博2013」を開いた。13―15日の3日間の来場者数は、合計13万1058人と13万人の大台を超えた。
また、12日の夜は東京都港区の増上寺で初めての取り組みとなる前夜祭・旅博ナイトを開催。旅行新聞新社の呼び掛けで全国の旅館の女将約20人が駆け付け、海外からの参加者らを日本の「おもてなし」で迎えた。
前夜祭は国土交通省観光庁との共催で実施。「TABIHAKU YOKOCHO(旅博横丁)」をテーマに、増上寺と東京タワーというロケーションを生かしたユニークなMICE会場で、デスティネーションとしての日本をアピールした。あいさつに立った国土交通省の鶴保庸介副大臣は、2020年に東京オリンピック開催が決定したことに触れ、「多くの方に東京以外のところにも訪れてほしい。今日をそのスタートにしたい」と日本各地にそれぞれの魅力があることを訴えた。
このほか、前夜祭では旅博2013の公式ソングを歌うGILLEさんのライブや三味線の演奏、阿波踊りなどが披露され、参加者を楽しませた。
翌日の13日の開会式は、各国の要人らが参加したテープカットで盛大に幕を開けた。主催者会見でJATAの菊間潤吾会長は、154カ国・地域の730企業から1353小間と過去最高の出展数になったことを報告。「国内からも大幅に増加した。訪日旅行が盛り上がりをみせるなか、旅博に出展することで、海外に地域を紹介するいい機会だと思っていただいたと理解している」と語った。
また、台湾や米国からの参加者が近年で過去最高になったことを示しながら、「アジア市場の伸びが世界の観光業を元気づけている。その意味で、旅博がアジアの中心的なトラベルマートであり、フェアであるということから多くの国から来ていただいている」とし、日本のみならず、アジアのためのマーケットプレイスへと進化していることを強調した。
旅博では13日の業界日を中心に「アジア旅行市場分析」をテーマにした国際観光フォーラムを実施したほか、14、15日の一般日には著名人による講演やイベントなどが多数催され、旅の魅力を発信した。