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オーストリア国有IR企業 日本進出へ 医療と組み合わせで差別化

2018年11月6日
編集部:平綿 裕一

2018年11月6日(火) 配信 

中央が林氏、クリストフ氏(左側)

 

カジノオーストリアインターナショナル(CAI)は11月5日(月)に、東京・元麻布にある在京オーストリア大使館で日本のIR事業参入について発表会を開いた。同社は国有のIR(統合型リゾート)企業であることで、質や社会的な信頼性が高いと訴えた。日本では、医療とカジノを組み合わせるなど、他と差別化をはかる狙いだ。

 CAIは1977年設立以来、35カ国以上215軒を超えるカジノ事業を展開し、90隻以上の船上カジノにも取り組んでいる。自国の賭博法に則った定期的な監査もあり、依存症対策などのノウハウはあるとした。CAIのクリストフ・ツールッカー=ブルダCEOはそのうえで、「上質で洗練されたヨーロッパスタイルのカジノを日本で実現したい」と意気込みを語った。

 日本法人のCAIジャパンの代表は、再生医療などを行うTESホールディングス代表の林明男氏が務める。世界音楽合唱チャリティー協会の会長でもある林氏は、東日本大震災の復興イベントなどを通じ、かねてより同国と親交があった。

 林氏は「ゆったりと滞在し医療を受け、カジノを楽しめる湯治場的なIR施設をイメージしている」と、これまでにないIR施設を作り上げる考えだ。さらに世界的なオペラなどを手掛けるブフマン・アーティスト事務所と連携し、本場ウィーンの音楽も取り入れていく方向性を示した。

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