京王れーるランド開業、100周年記念として一新(京王電鉄)
京王電鉄は10月10日、京王線多摩動物公園駅前に「京王れーるランド」をオープンした。同施設は2000年から同社社員が手作りで、駅舎に併設した展示施設として運営していたが、このほど京王の電車・バス開業100周年を記念した事業として一新した。ファミリーから鉄道ファンまで幅広い層が楽しめる施設になったという。
10月3日に報道関係者を対象にした内覧会を開き、同社鉄道営業部の加野智子営業企画課長は「コンパクトな施設だが、京王100周年の節目に相応しい、同社ならではの施設にしたいという意気込みで、鉄道部門がそれぞれの持ち味を生かして一体となって取り組んだ」と新生・京王れーるランドへの思いを語った。
同施設は屋外と屋内に分かれ、屋外では車両展示とミニ電車を運行する。車両は基地に眠っていた往年の5両を設置。加野課長によると1941年に入線した2400形が最も古く、「戦後から高度成長期、21世紀を駆け抜けた車両で歴史が感じられる」とした。
屋内は2階建てで、1階は鉄道の仕組みを「学び・触って・体験できる」がコンセプト。運転体験は1回300円だが、乗務員訓練で実際使用していたCGシュミレーションソフトを改良し、京王線の運転をリアルに再現している。ジオラマ展示(HOゲージ)は1回100円で、本物のハンドルを操作できる。
2階は子供が安心して遊べるキッズフロア。旧施設でも人気だった「プラレールコーナー」は、鉄道会社の博物館では日本最大級の約100平方㍍に拡大した。「アスれーるチック」は、社員のアイデアで生まれた鉄道設備をイメージしたアスレチックコーナー。
京王れーるランドの入場料は250円。時間は午前9時30分―午後5時30分。水曜日と年末年始は休館。