No.355 今季のスキー商品 - 利便性向上やサービス強化
今季のスキー商品
利便性向上やサービス強化
レジャー白書2013によると、スキー・スノーボードの参加人口計は2010年が970万人、11年同、2012年790万人と減少傾向だ。そこで近年、将来的に人口を増やすための取り組みとして19歳リフト券無料や子供レッスン無料など、スキー場を中心にさまざまな施策を講じている。また、減少傾向にはあるが、昨年はJRのスキーCMの復活など一部盛り返す動きもあった。今年のスキー商品の特徴や近年の動きを、バスツアーを得意とするビッグホリデーと航空機を使ったロング商品を展開するジャルパックに聞いた。
【増田 剛、飯塚 小牧】
≪お客様の利便性を最優先、横浜、千葉、埼玉から直行バス≫
――2014年冬スキー商品の特徴は。
お客様に対して「さらなる利便の増進」という部分に力を入れる。とくに、お客様の自宅近くからスキー場まで「なるべく手間をかけずに行ける」ということに重点を置いた。
昨シーズンまでと同様に、スキー場に向かうバスの出発地である東京・池袋のサンシャインに、首都圏のさまざまなエリアから無料の連絡バスを結んでいるが、それ以外に、横浜・町田、千葉・津田沼などから都心には入らずにスキー場に直接行くバス(スノーライナー)を多く設定するなど強化している。さらに、今年からは、大宮や川越など埼玉から直接スキー場に向かうバスもスタートさせる。
(ビッグホリデー 商品企画部スポーツ企画センター センター長・細木 聡氏)
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≪今季の取扱目標は5万人、北海道とファミリーに注力≫
――昨年はスキー市場が盛り上がったとみられていますが、近年のスキー商品の取扱人員の動きを教えて下さい。
総数でみるとやはり縮小傾向にある。
スキーマーケットの動きは「パッケージで飛行機を使って北海道に行く」というカテゴリーを注視しているが、これは年ごとに他社と抜いた、抜かれた、という競争を繰り返している。そのため、縮小と言っても例えば当社の2009年取り扱いが多かったら、10年が少し減り、また11年で盛り返して……というような具合だ。
(ジャルパック 国内商品企画第1部北海道・東北・北陸グループ 統括マネージャー・中川 明子氏)
※ 詳細は本紙1523号または11月7日以降日経テレコン21でお読みいただけます。