「JATAの道プロジェクト」、第5回目は岩手県で実施
2018年11月9日(金) 配信
日本旅行業協会(JATA)は10月26~27日の2日間、観光交流による東北地域の経済振興を目的にJATA会員会社が現地を訪れる「JATAの道プロジェクト」を行った。プロジェクトでは、環境省が“復興のシンボル”として整備する長距離の自然歩道「みちのく潮風トレイル」にウォーキングコースを設定し、活用する。2014年に東北支援活動として事業を始めてから第5回目となる今年度は、岩手県・宮古市を中心に視察した。
JATA役員と会員旅行会社社員66人と、岩手県などの地元自治体、環境省関係者36人が参加。真崎から沢尻海岸、浄土ヶ浜展望台から潮吹穴のコースで約60分間のウォーキングを体験したほか、景勝地・浄土が浜や、観光復興に取り組む山田町などを訪れ、地元の観光関係者と意見交換などを行った。
JATAが11月8日(木)に開いた定例会見で、総務部の齋藤祐子氏は「2次交通の面で課題がある。個人旅行に生かすのは難しいが、受注型団体旅行やMICEのオプショナルツアー、欧米を中心としたインバウンドに将来性がある」と報告した。
なお、「みちのく潮風トレイル」は現在7割程度が開通しており、今年度中に全長900㌔以上の全線が開通する見通し。