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初のLCC利用DP、JTBとジェットスター

2013年11月21日
編集部

今井社長(中央)、コスカーCCO(右)

JTBとジェットスターグループ(ジェイン・ハードリカCEO、オーストラリア)は10月24日から、i.JTB(今井敏行社長)が運営する「るるぶトラベル」サイトで、ジェットスターの国内線と、全国の宿泊施設の約16万プランを組み合わせられるダイナミックパッケージ(DP)を売り出した。旅行会社がLCCを利用したDP商品を扱うのは初めて。

両社は11月7日、東京都内で共同会見を開き、ジェットスターグループのデビット・コスカーCCOとi.JTBの今井社長が登壇した。コスカーCCOは日本市場について、ジェットスターグループで日本の国内線を運航しているジェットスター・ジャパンがすでに日本最大のLCCに成長していることなどをアピールしながら、「現在、日本国内のLCCシェアは市場全体の約5%だが、今後30%まで拡大する可能性を持っている」と期待した。また、自社の成長には既存航空会社や旅行会社などとのパートナーシップが重要だと強調。今回の販売提携に関しても「JTBは成長に欠かせない重要なパートナー」とし、「メリットの高い商品やサービスを提供できる機会が増える」と語った。

今井社長は2010年から販売を開始したDP商品「るるぶトラベルツアー」が11年度は前年度比450%、12年が同200%、13年度上期が同120%と好調に推移していることを示し、今年度のDP取扱高は、るるぶトラベル全体の取扱高800億円のうち、10%を目指しているとした。今後は、13―15年の中期経営計画で15年度に、るるぶトラベル全体の取扱高1300億円を目標に掲げるなか、DPは20%まで拡大することを目指す。今井社長は今回の提携で「より多くの需要を創出したい」と意気込んだ。

また、ジェットスター以外のLCCとの提携については「LCCは基本、直販モデルだが、ジェットスターは最初から旅行会社の販売力にある程度期待されていた。そのような考えの会社があればぜひ提携したい」とする一方で、パッケージにした場合、LCCの魅力である「低料金」が損なわれることもあると説明。「多くのLCCは予約の段階で取消料が100%かかる。一方、旅行会社のパッケージ商品は一定の期間までは取消料がかからないので、このような契約条件が整うことも必要だ」とした。今回のジェットスターとのDPは、21日前まではキャンセル料がかからないような契約を結んでいるという。

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