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「ZOOM JAPON(ズーム・ジャポン)(11月号)」

2018年11月24日
編集部

2018年11月24日(土) 配信

http://zoomjapon.info
クロード編集長

〈巻頭言〉

 11月に入り、パリはすっかり冬の空気に包まれています。日暮れの時刻も早くなり、出不精になりがちな時期ですが、市内では市庁舎前に出現した風呂敷包型パビリオンや、国鉄駅構内での駅弁の販売など、相変わらず日本イベントが目白押しです。日本への関心がカルチャーに集中するなか、特集では、来年日本で開催されるラグビーW杯2019を取り上げました。フランスでラグビーといえば、サッカーと人気を二分する国民的スポーツ。W杯期間中、観戦のために来日予定のファンも少なくありません。誌面では、開催国日本の意外なラグビーの歴史を紐解いています。グルメページではもちろん、花園ラグビー場のある東大阪で話題のカレーパンの作り方を紹介。文化面では、棚田再生を手がけた岡山県の上山集落を取材、旅ページでは広島県のとびしま海道を訪れました。

(編集長 クロード・ルブラン)

特集 ラグビーワールドカップ考察

田村一博氏は日本のラグビーの将来をしっかりと見つめている

 いよいよ初めて日本が開催地となるラグビーワールドカップ2019まで1年を切った。翌年に東京オリンピックを控えた日本にとって、このW杯は大きな意味を持つ。世界に自国の魅力をアピールするチャンスであると同時に、国際イベントの開催地としての実力を試される機会でもある。W杯の成功なしに、オリンピック成功は難しい。もちろん、政治的な目論見ばかりでなく、2015年のラグビーW杯で南アフリカに勝利した日本チームの成長にも注目は集まる。■日本にラグビーが伝わって約150年。その歴史と現状を、「ラグビーマガジン」編集長、田村一博氏に聞いた。■国内のW杯開催地の中で最も小さなホストタウン、釜石市を取材。この世界的なスポーツイベントは、東日本大震災の被災地でもある港町に何をもたらすのか。さらなる復興に向けて立ち上がる人々の姿を、地元の関係者の言葉で綴った。■三島由紀夫の「煙草」から80年代のテレビドラマ「スクール☆ウォーズ」、そして近年のヒット漫画「ALL OUT!!」まで、かつてよりラグビーを主題にしたものは少なくない。W杯の開催でさらなる人気作品は生まれるだろうか。

〈ZOOM・JAPON 編集部発 最新レポート〉パリで日本の物産展

10月末、ミシュラン三つ星ルドワイヤンでルイ・ロブションが手掛けた鹿児島食材フェア

 広島フェア C’est bon JAKEN、秋田フェア Cool Akita in Parisなど、これまでパリでは幾度となく日本の地方物産展が開催されてきました。一般向けの場合、その場で商品を買えるかどうかということが、にぎわいの大事な要素になります。ただなんとなく伝統工芸品を展示し、食品の試食サービスをするだけでは盛り上がりに欠けます。とくに「ジャポニスム2018」の影響下で頻繁に日本関連のイベントが開催されるようになると、中小規模の催し物への客足が伸びなくなりました。その一方では、一部業者のマーケティング方法が以前よりも実践的になり、最近は、個人作家の雑貨から伝統食品までこれまでの漠然とした「フランス人消費者」に向けたアピールから、直接バイヤーと交渉できる大型見本市への出展や、有名シェフと組んだプロ向け試食会など、ターゲットが「社会にものを流通させる側」に移ってきています。ここで結果を得られるかどうかは、商品の質もさることながら、担当コーディネーターや通訳者のスキルにも大きく影響されます。伝統ある大切な地方物産を誰に託すか、まずは現地窓口になるスタッフ選びを大切にしたいものです。

フランスの日本専門情報誌「ZOOM JAPON」への問い合わせ=電話:03(3834)2718〈旬刊旅行新聞 編集部〉

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