“ロシアを食する旅” 食を通じた観光交流を
2018年11月30日(金) 配信
ロシア連邦観光庁は11月27~28日の2日間、食を通じた観光交流をはかるため「ロシアを食する旅2日間」を開いた。27日、東京・南麻布の在日ロシア連邦大使館で開かれた式典に、観光庁の田端浩長官やJNTO(日本政府観光局)の清野智理事長らが出席した。ロシア側からは歓迎舞踊や伝統料理、ワインなどが提供された。
同イベントは、昨年9月に日露観光当局間で結んだ覚書に基づくプロジェクトとなる。今夏に、日本側はモスクワで日本食を振る舞った。田端長官はあいさつで「(プロジェクトは)今日のイベントで完成し、我われの協力関係は1つ先のステージにレベルアップすると強く感じている」と強調した。
一方、ロシアとの相互交流の機運は高まっている。17年の訪日ロシア人は過去最高の7万7千人(前年比41%増)で、訪露日本人は10万2千人(同21%増)だった。さらに同庁は11月22日、JNTOらで構成する日露相互交流拡大WGを設置。2023年までに相互交流人口40万人を目指すなど、さらなる拍車をかける考えだ。
駐日ロシア特命全権大使のミハイル・ガルージン氏は「ロシアの各地方には独特の食文化がある。すべての地方の料理は紹介できないが、代表的な料理を出している。日本の方々にロシアの料理のおもてなしをできる機会ができ嬉しく思う」と開催を喜んだ=写真。 ロシア連邦観光庁長官のオレグ・サフォノフ氏は「日本のパートナーと連携しているが、まだまだ取り組むべきことがある。だからこそ大きな可能性がある」と今後の展望を力強く語った。