海外旅行人数は過去最高に 2018-19年の年末年始旅行動向 JTB
2018年12月17日(月) 配信
JTBはこのほど年末年始(2018年12月23日~19年1月3日)の旅行動向を発表した。これによると、海外旅行人数は前年同期比4・3%増の73万4千人と過去最高を記録する見通しだ。長期休暇が取りやすい日並びもプラス要因となった。
国内旅行人数も同1・1%増の2989万4千人と増えそうだ。
海外旅行の平均費用は、同3・9%増の21万4千円。長い休みを利用して、ヨーロッパなど遠距離旅行が増加することを見込む。ルックJTBの予約状況では、北欧が人気という。
出発日のピークは12月29日(金)、30日(土)だが、ハワイや、韓国など近隣エリアでは1月2日(水)以降も多いのが特徴だ。
アジアでの人気方面は香港・マカオ、ベトナムなど。10月に香港・マカオ間を陸路でつなぐ「港珠澳大橋(こうじゅおうおおはし)」の完成により、香港とマカオは注目度が高まっている。
ベトナムは、ベトナム航空が10月から関西国際空港からダナンに就航。福岡―ハノイ線が週4便から毎日運航となるなど、路線の拡充が新たな需要喚起につながるとみている。
国内旅行は「長めの旅行をする人が増えそう」(同社)と分析する。「2泊3日」は同4・9㌽減の25・4%と大きく減少。一方、「3泊4日」は同1・4㌽増の19・1%、「5泊6日」は同2・0㌽増の5・8%と長期化傾向にある。平均費用は同3・4%増の3万3千円と増加を予想する。
利用する宿泊施設は「夫や妻の実家」が同11・0㌽減の28・9%と大幅に減少。ホテルは同2・2㌽増の30・6%、旅館は同0・4㌽増の15・6%と増える見通しだ。
旅行先では、関東が最も多く21・4%。次いで近畿(16・2%)、東海(13・3%)の順。