快適な眠りをサポート ピローコーディネーター養成講座(西川産業)
2019年1月25日(金) 配信
寝装寝具(ふとん・まくら・マットレスなど)を総合的に手掛ける製造卸売業の「西川産業(東京西川)」(東京都中央区日本橋)は、ホテル・旅館の従業員向けの資格講座「ピローコーディネーター養成講座」を開いている。
同養成講座は、まくらの豊富な商品知識と睡眠に関する知識を備え、宿泊客に適切なまくら選びのコンサルティングができる人材を育成することが目的。資格を取得したホテル・旅館のスタッフは眠りの悩みに対し、豊富な知識で快適な眠りをサポートすることができるようになる。
昨年10月に開催した第2回「ピローコーディネーター養成講座」は「講義+実技指導」の2部制で、西川産業の本社会議室で実施した。
講座の充実と実践知識の習得を目的とするため、少人数(定員先着20人)での開催で、参加費用は1人1千円(認定書発行代)。受講条件は、同社の選べるまくら製品(ファインスムーズ、タッチヌーボー)が展開されているホテル・旅館で、実際にまくらのコンサルティング接客をする従業員が対象となる。
まず講義では、一人ひとりに合った枕を選ぶ際にチェックしたい「良い枕の条件」など、ぐっすりと眠れるまくらの基本的な考え方などを学ぶ。続いて実技指導で後頭部から首までの頸椎ラインを計測器、プレスシェイパーを使って仰向け寝時の理想的な枕高を計測。好みの素材(硬さ)を選ぶことでより最適なまくらをコーディネートするなど、座学で覚えたことを数人のグループに分かれて実践した。
受講後はレポート提出が義務付けられている。実際に自分の施設でのオペレーションを踏まえた上で自身の接客マニュアルとなるようにレポートを作成してもらうという。
講座を修了した人には認定証を発行する。認定証は証書タイプと接客時に着用できるカードタイプの2種類からいずれかを選択できる。認定証には施設名と名前、顔写真、資格取得年月日、認定番号が記載される。証書タイプには日本睡眠科学研究所の捺印も入る。
第2回「ピローコーディネーター養成講座」を受講した北海道の「ルスツリゾートホテル&コンベンション」料飲部アンチエイジンググループの作井弥生チームリーダーに話を聞くと、「実際にお客様一人ひとりに最適のまくらを提案することは難しいのですが、最低限、計測器を使ってお客様に合ったまくらをお薦めする努力はしていきたいと思います。他館との差別化にもなりますので、将来的には『ピローコーディネイトプラン』などの宿泊プランも検討してみたいです」と感想を話した。
問い合わせ=西川産業営業統括本部(教育・社内情報共有担当=大木・岡部) 電話:03(3664)3726。