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今でもタトゥ厳禁?

2013年12月1日
編集部

 観光庁が開いた座談会で、エクアドル人留学生がタトゥを理由に温泉へ入れないことをとても残念がっていた。今秋、先住民族マオリの女性が北海道内の温泉施設で、顔のタトゥを理由に入浴を拒否されるという出来事があった。マオリ族は伝統的に顔へタトゥを入れる文化があり、アイデンティティや社会的な意味合いが強い。
 「郷に入れば郷に従え」。イスラム教が公共の場での男女の接触を禁じたり、複数の国が宗教施設での肌の露出を禁じたりするなど、世界にはさまざまな文化や宗教、慣習がある。その土地に行けば、そこのルールに従うのは当然だ。しかしタトゥは、ルールを守りたくとも、肌を見せる環境では隠しようがない。ルールは時代とともに変化する。今や日本でもタトゥは珍しくなくなった。タトゥ厳禁は何とかならないのか、日本文化に触れる多くの機会を奪っている。

【伊集院 悟】

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