萬国屋、古窯の傘下に 新社長に佐藤太一専務
2019年2月8日(金) 配信
山形県あつみ温泉・萬国屋は2月1日、同県かみのやま温泉・日本の宿古窯に経営譲渡され、同グループの傘下に入った。新社長には古窯の佐藤太一専務が就いた。
同日、主力銀行として経営支援に当たってきた荘内銀行が、萬国屋の再生計画に同意。債権21億7900万円を放棄したと発表した。古窯への譲渡手続きも完了し、新しい経営体制に移行した。
萬国屋は旅館名を変えずに営業を続ける。従業員の雇用も維持する。
古窯グループは現在、本店の古窯に加え、山形市内の「悠湯の郷ゆさ」、かみのやま温泉「おやど森の音」の3施設を運営している。庄内エリアへの進出は初の試み。佐藤太一社長は「内陸と庄内の2大旅館というグループの強みを生かし、山形県の観光を盛り上げたい」と意気込む。