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観光列車で地震からの復興を支援 東急、JR東の車両が道内走る

2019年2月14日
営業部:後藤 文昭

2019年2月14日(木) 配信

びゅうコースター風っこ 外観(JR東日本提供)

北海道旅客鉄道(JR北海道)は2019年度から20年度にかけて、他社の2種類の観光列車を道内で運行する。道内観光の支援と地域活性化をはかり、昨年発生した北海道胆振東部地震からの復興を支援する。車両は、支援に協力する東日本旅客鉄道(JR東日本)の「びゅうコースター風っこ」と、東京急行電鉄(東急電鉄)の「THE ROYAL EXPRESS」を借り受ける。車両の運搬は、日本貨物鉄道(JR貨物)が担当する。

 JR東日本の「びゅうコースター風っこ」は、宗谷線の旭川―音威子府、音威子府―稚内間を走る。JR北海道は、「今夏の宗谷エリアの観光の目玉」と期待する。

 走行区間は、広大な田園風景から、サロベツ原野の向こうに見える利尻富士まで、移り変わる車窓が魅力。窓ガラスを外すことで風を感じながら走れる構造が、「自然の美しさを堪能するのに適している」ことから採用された。

 運行期間は、19年7月27 日(土)―9月8日(日)の土・日・祝日、15日間を予定する。運行や商品造成、販売などは、JR北海道が実施する。同社の観光列車「北海道の恵み」シリーズを連結。特産物の販売など同社がこれまで行ってきたイベントをベースに車内サービスを検討し、地域の人と協力しながら沿線を盛り上げる。

THE ROYAL EXPRESS 外観

 一方の「THE ROYAL EXPRESS」(東急)は、札幌―道東エリアを走行する。旅行商品の造成や販売、車内サービスなどを東急が行い、JR北海道が運行協力する。期間は、20 年5~8 月の間の約1カ月、週4日程度の予定。

 東急は道内での運行がロイヤルエクスプレスの認知拡大につながり、同社が目指す静岡県・伊豆の活性化などに寄与すると考える。

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