県内のデザイン性に優れた品が一堂に 香川デザイン倶楽部開かれる
2019年2月21日(木) 配信
香川県は3月5日(火)まで、県内のデザイン性に優れた工芸品や県産品が一堂に会する展覧会「香川デザイン俱楽部」を伊勢丹新宿店本館5階で開く。作家が作品の魅力を説明しながら販売を行うほか、今年誕生した香川の県産品を融合したアクセサリーブランド「qetto(クエット)」を初お披露目する。
クエットはアートディレクターの村上モリロー氏が立ち上げた。香川漆器作家の松本光太氏、庵治(あじ)石作家の伏石康宏氏らとともに、忙しい現代社会を生きる女性に向けた商品を開発した。コンセプトは、「折り重なることで美しくなる瀬戸内の多島美のように、県内の伝統工芸や地場産業を折り重ね新たな価値を生み出す」。香川漆器の技術を丸亀うちわの技法や庵治石とそれぞれ組み合わせたピアスや、手袋のニットを漆で固めたネックレスなど4種類を商品化した。
村上氏と松本氏、伏石氏は2月19日(火)、香川県交流推進部県産品振興課の浜野弘文課長補佐とともに本紙を訪れ、「香川デザイン俱楽部」と「クエット」のPRを行った。村上氏は「伝統工芸品をつくる技術は、心を豊かにするために磨かれてきたと感じている。クエットは、それに気が付くきっかけになると思う」と語り、「香川県の他の伝統工芸や地場産業ともコラボレーションし、ブランドを強化していく」と語った。
松本氏と伏石氏は香川漆器と庵治石の認知度が低いこと課題に挙げ、「香川デザイン俱楽部は、工芸品を見るとともに、職人の話も聞ける場。訪れて、香川の伝統工芸品の魅力に触れてください」とPRした。