温水洗浄便座を表すシンボルマーク策定 ホテルや駅などで設置
2019年2月21日(木) 配信
日本レストルーム工業会(喜多村円会長、愛知県名古屋市)はこのほど、温水洗浄便座の利用機会拡大に向け、パブリックトイレにおいて温水洗浄便座を設置してあることを示すシンボルマークと洋式トイレ、和式トイレの設置を示すシンボルマークを策定した。
同シンボルマークは、ホテル、商業施設、駅などの公共施設で掲示。また、宿泊予約サイトや案内パンフレットなどで、自由に活用できる。ダウンロードは同会のホームページで可能だ。
訪日外国人観光客数の急増に伴い、「だれでも安心して使えるトイレ環境」を目指し、シンボルマークを作成。理解度試験(図記号が何の機能を表すものかを確認する試験)と視認性試験(図記号の大きさを小さくしても何を表しているかが分かるかを調べる試験)を日本国内と海外5カ国(中国、韓国、米国、ドイツ、インドネシア)で実施した。
同会実施の外国人を対象にしたアンケートで、旅行中「必ず温水洗浄便座があるトイレを使う」、「できるだけ温水洗浄便座があるトイレを使う」と答えた人は8割以上。さらに、「旅行中に温水洗浄便座の設置情報があると役立つ」との回答は9割以上だった。
また、多くのパブリックトイレで洋式便器と和式便器が混在。使用中はどちらの便器か確認できない。「シンボルマークを設置し、訪日外国人観光客など多くの利用者によりわかりやすく、トイレを利用できる」(同社)と説明している。