SEN 和体験可能なカプセルホテル「hotel zen」の1号店をオープン
2019年2月26日(火) 配信
SEN(各務太郎社長、東京都中央区)は、4月上旬に「泊まれる茶室」をコンセプトにした次世代カプセルホテル「hotel zen」の1号店「hotel zen tokyo(ホテルゼントーキョー)」を人形町(東京都)にオープンする。
客室は全78室。千利休が16世紀後半に生み出した「待菴」を各務社長が現代型にアレンジした。各客室の壁1面に和紙を使用し、日本画を設置している。天井は高さ2㍍以上確保し、シモンズ・ベッドを採用。シングルベッドやセミダルベッドを使用した、5つのルームタイプを用意している。また、地下に宿泊者以外の人も利用可能なバーラウンジと茶室を併設。今後イベントを予定している。
2月25日(月)に開いた「オープニングイベント&内覧会」では高津研志住職が茶室で、簡素な作法でお点前を披露した。また、SOMA DESIGNクリエイティブディレクターの廣川玉枝氏がデザインしたルームウェアを披露。廣川氏は「茶室の中で禅の心を引き寄せるデザイン。深い海と空の間をイメージし、職人が丁寧に染め上げた」とコメントを発表した。
場所は人形町駅から徒歩1分の好立地。浅草や東京駅、成田空港、羽田空港へのアクセスが良好で、訪日外国人旅行客と出張利用を見込んでいる。料金は6千円から設定している。
各務社長は「訪日外国人旅行客は旅館・和室に宿泊したい要望は多くあるが、約10%の人しか宿泊していない。原因は高価格帯と立地で、『hotel zen』はこの問題を解決した」と語った。
今後、同社は外国人に人気の京都や札幌など、日本各地で「hotel zen」をオープンする予定。さらに、ホテルの価格が上昇している「シンガポール」や「香港」などに展開する計画で、今後10年間で、日本と海外を合わせて50店舗開業を目指す。