お客様受け入れ講座、「ピンクリボン編」開く(すわ姫会)
ピンクリボンのお宿ネットワーク(略称・リボン宿ネット)会員のすわ姫会(長野県諏訪市、会長=白鳥和美RAKO華乃井ホテル女将)は12月3日、RAKO華乃井ホテルで「お客様受け入れ講座 ピンクリボン編」を開いた。6月に同会を立ち上げて以来の初の主催イベント。
当日はすわ姫会のメンバーや同会の母体である諏訪観光協会の会員ら約30人が出席、自身も乳がんを患ったNPO法人HOPEプロジェクトの桜井なおみ理事長の講話に耳を傾けた。
このなかで桜井理事長はさまざまながんの現状や乳がんの手術方法などを解説したあと、乳がん患者の生活ニーズ調査結果で「温泉やプールに入れなくなったという回答が多い」と報告。そうした人をいかに受け入れるかについて「ホスピタリティの気持ちが大切。同じニュアンスでサービスがあるがサービスには主従関係が入ってしまう。信頼や信用というホスピタリティ精神が大事」と述べた。
食事面では「今は客室の喫煙・禁煙を選べる時代。手術をした人は食べられない素材も多いので料理も事前に不都合なものを申告できるような環境作りをお願いしたい」とした。
また、宿泊施設だけでなく地域も巻き込んだ取り組みの重要性にも言及、「1人(1館)でやるのは大変だけど、皆で意見を出し合っていくと良い方向に向く。諏訪に関してはがん拠点病院の諏訪赤十字病院があるが、残念ながら諏訪の旅館の情報がない。病院に情報発信することで広く患者にも伝わる」とアドバイスした。