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otomo、関西地区に進出へ 旅行者とガイドの安心安全も充実化 

2019年3月11日
編集部:平綿 裕一

2019年3月11日(月) 配信 

otomoのツアーイメージ

外国人旅行者向けの通訳ガイド付きプライベートツアーを運営するotomo(オトモ、東京都文京区)はこのほど、関西地区に事業を広げた。大阪・京都・奈良・兵庫で60種類以上のツアープランを用意した。これまでは関東圏1都3県のみだったが、サービス提供地域は全国8都府県、プランは200種類以上となった。

 同社は今年1月にサービスを始めたばかり。同業のなかで後発となるが、旅行者とガイドの安全安心に関する取り組みや、自分達の目で確かめ作り上げたプランを強みに、事業拡大に拍車をかける。

 関西地区では3月からガイドの登録受付を始め、6月からツアーの予約を受け付ける。「旅行者の多様なニーズに応える、テーマ性を持ったオリジナルのツアープランは、すべて独自の実地調査をもとに作成している」(同社)という。

 例えば、大阪では「城下町の風情溢れる街並みを巡る、だんじり祭りのルーツに迫るプラン」「大阪の中心部に残るレトロな建築を楽しむ街歩きプラン」などを用意する。奈良では「金魚養殖と藍染が盛んな街で、江戸から続く街並みと産業を巡るプラン」などプランの幅は広い。

 同社には19年3月時点で400人以上(うち通訳案内士は約3割)がガイドとして登録している。職業は学生や会社員、主婦、定年退職者などと多様で、年齢は20―60代までと幅広い人材をそろえる。旅行者からガイドに支払われる報酬は、1時間1000円~1万円の範囲でガイドが自由に設定することができる。

 ガイド登録ページ:

旅行者とガイドに安心安全を

 オトモでは安心安全への取り組みも進めている。旅行者とガイドに対しサービス利用中の事故・トラブルを無償で補償する。旅行者とガイドの費用負担や手続きは必要ない。さらにガイドが事故・トラブルにより就業不能となった場合、総額50万円を上限に報酬を補償する「ガイド向け休業補償プログラム」を独自で始めた。

 3月1日以降に実施するすべてのツアーで、傷害での入院や通院のほか、最大1億円までの賠償責任の補償を無償附帯している。同社は三井住友海上火災保険と包括保険契約を結び、「事業者向け個人賠償責任保険」などの各種保険商品に加入することで、補償を可能にした。事故・トラブル発生時には、14カ国語に対応する三井住友海上の事故受付センターで円滑な問い合わせ対応ができるという。

 同社が行ったアンケートでは、ガイドと旅行者の8割近くがツアー中の事故・トラブルに対する補償・サポートを求めていることが分かった。このほか、近年は働き方が多様化して副業を持つ人がいる一方、副業中の事故・トラブルに対する補償は整備が追い付いていない。同社のガイドのうち、約6割は副業として活動していることを踏まえ、保険導入に踏み切った。

 「ガイド向け休業補償プログラム」は、傷害保険の適用を受け、就業不能であることを証明する診断書の提出が条件となる。補償期間は診断書記載の就業不能期間(上限3カ月)で、過去3カ月間の平均ガイド報酬額の80%(総額上限50万円)を補償する。

 

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