紙の観光マップをオンライン化 古地図などで金沢のまち歩き
2019年4月2日(火) 配信
JTBとStroly(ストローリー)、金沢市はこのほど、Strolyのオンラインマップのプラットフォームを活用した「スマホマップまち歩き事業」を始めた。インバウンドを含めた国内外の観光客に金沢市の新たな魅力を伝え、まち歩きを楽しんでもらうため、金沢市の魅力が紹介されている観光マップを活用する。
加賀百万石の城下町として古くから栄えた金沢市は、金沢城を中心とした半径2㌔のエリアに数多くの見どころが集まっており、まち歩きに適している。市は、魅力を発信するため、江戸時代の古地図をはじめたとした数多くのオリジナリティあふれる観光マップを作成している。しかし、ほとんどの観光客は、これらの観光マップ手に取るが、まち歩きの際は、スマートフォンを見ながら観光地を巡る光景が多くみられているという。
課題に対JTB情報システムは、市が発行する観光マップの良さと、デジタルの利点を兼ね備えた「スマホマップ」を新たに作成した。オンライン化したのは主要観光スポットやバスルートなどを掲載する「金沢市観光マップ」と、江戸時代に作成された古地図上で現代との変化を楽しむ「金沢古地図めぐり」、金沢のホテルマンがおすすめする早朝ジョギング&ウオーキングマップ「金沢JOGNAVI」の3種類。イラスト、デザインマップや古地図などの実際の縮尺に合わない地図でもGPS情報と連動させることで、自分の現在地を表示できる技術を活用した。
今回のリリースは、3カ月間の実証実験となり、同マップを通じ、どのスポットに多く訪れたか、どのようなルートを歩いているかなど、スマホマップから取得可能な行動データを可視化、分析し、新たな観光ルートづくりと観光プロモーションにつなげる。